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いい人ぶらずに生きる(1)

花子とアン、おひさま。
いずれもNHKの連続テレビ小説です。
その時代構成は近く、戦前戦後の日本人、その時代に生きる人と人の係わり合い、心の機微をそれぞれの視点で構成、展開されています。

休日の昼下がり、戦後の日本人の前に進もうとする人間模様をドラマに見ながら、ふっと思い出した書籍がありました。

「いい人ぶらずに生きてみよう」


いい人ぶらずにいきてみようこれは数年前、わたしが今後の生き方と人生について考えていた時期にであった一冊です。

なんとなく自暴自棄になったかと思えば、心のどこかで希望の光を探している。
そんな情緒不安定の中、悶えているのかなんなのか、自分でも自分が見えないなかで「そっ」と私のもとに来てくれた書籍でしたね。

そう、タイトルにびびっときました。

千 玄室(せん げんしつ)
京都生まれの茶人で茶道裏千家第15代家元の著です。

氏は著のなかで、先述のドラマ同様の時代を生き抜き、その時代に生きたものとしての率直な感情を記してくれています。
そして茶を通して日本のみならず海外にも渡り、人のあり方を提言してくれました。

なぜこの書籍に出逢い惹かれたのか。


ー 周りに合わせる価値観の基準の中で生きていたから。

一言で言えばそこでしょう。

私は常に夢をもち、やりたいことを未来にみている、はずでした。
でもその当時、それを実現するには越えなければならない明確な課題があったのです。
人との関わり方と自己表現の無能さに究極に悩んでしまった。
結果、人を信じられなくなり、それを突破できるだけの力がない自分の弱さに落胆していましたね。

でも気付かせてくれたんです。

その一節を紹介します。


価値観の基準を周囲ではなく自分自身に定める。
それは、時に誤解を受ける事もあれば、非難をされることもあるでしょう。
けれど、ちまちまと人の目を気にして、自分を繕って生きていくしんどさと比べた時、
さて、どちらが価値のある、そして自分自身が本当の意味で楽になれる生き方なのか?


当時の私には刺さりました。
グッと来ました。
大げさではなく涙を流しました。

シンプルに考えさせてくれたことで「変われる気」がしたのです。

続きは次回。今日はここまで。

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